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COBOL ハッカソン 2020

COBOL生誕60周年を記念して、COBOLに関わるエンジニアと共に今後も高い稼働率が見込まれるCOBOLシステムの新しい可能性について試してみる開発イベント、『IT温故知新!COBOLハッカソン2020』を開催しました。
ハッカソンテーマは『COBOLでクラウド連携やってみた!』。事前インプットとして『クラウド連携を試す!!AWS×COBOLハンズオンセミナー』にご参加いただいた後、チームごとにオフラインハッカソンを実施。
約3週間半にわたるハッカソン成果をご紹介します!!

投票結果はこちら

エントリー作品

本サイトにて公開されている作品概要、データの無断転載及び複製を禁じます。
詳しいお問い合わせは、COBOLコンソーシアム事務局(info@cobol.gr.jp)までご連絡ください。

チーム名:ときコボ実行委員会(野嵜組)

作品名
ときめきコボリアル
~この思いは届くのか?ドキドキ告白ターイム!~
概要
 自然言語解析を利用した恋愛シミュレーションゲーム。入力した文言によって、女の子の挙動が変化する。
※動画上に表示されるスライド資料は古い可能性がありますので、最新版は説明資料リンクをご確認ください。
公開データ
説明資料 ソースコード1 ソースコード2
Docker

チーム名:チームOSSコンソーシアム

作品名
COBOLをAWS上のマイクロサービスとして使ってみる
概要
 COBOLアーキテクチャはクラウドの祖先だった!!
JCLやOLTPなど、COBOLを取り巻くアーキテクチャや、COBOLのファイル処理を用いた疎結合なシステムは、実はクラウドの考え方と同一であり、先駆けといえる物です。 そこで、我々のチームでは、COBOLの長所となる大量データ処理や、固定十進演算による集計によるCOBOLアプリケーションをAWSのクラウド上に再構築することを検証しました。
公開データ
説明資料 環境構築

チーム名:NewIBMers

作品名
受付嬢こぼるん
概要
 結婚式での受付を自動化するアプリ。結婚式当日に友達や知り合いに受付の仕事を任せることなく、招待客の受付が可能。
 AWS S3で公開しているWebサイトから、API Gatewayを通してLambda関数内のCobolを実行する。これはCobolが得意とするオンライン処理を期待しており、事前に新郎新婦によってDBに保存された招待客リストと照合を行う。今回の作成物としては、DBは実装できていない。DBのデータ部分はCSVファイルを代用している。
公開データ
説明資料 ソースコード 作成アプリ

チーム名:チームMUST

作品名
人類コボラー計画
概要
欠けたCOBOLの補完。不要なHOSTを捨て、全てのSRCを今amazonに。

終局。それは始まりのあとに、必ずおとずれる。私たちの願いは、破滅へと連なるのか。 私たちの希望は、死そのものなのか。

最終話「世界の中心でCOBOLを叫んだけもの」
公開データ
環境構築 ソースコード

チーム名:Themix

作品名
Themix
概要
 レガシーシステムがメンテされている長い間に、システムの構成は段々分からなくなり、修正が入った場合、どこまで影響範囲になっているのかは大きな課題にはなっています。ThemixがNewITの技術を使って、JCL/COBOLのソースコードを分析して、呼出関連を可視化可能に、ソースコードの変更があった場合、影響された箇所を自動的に洗い出せるツールです。
公開データ
動作確認動画 ソースコード

チーム名:Daikon

作品名
COBOLとAWS連携データ視覚化
概要
最近の有名な統計コロナウイルスデータを使用し、COBOLとAWSElasticSearch/Kibanaと連携でグラフィックの形式で表現する。
公開データ
説明資料 ソースコード

チーム名:ATCP

作品名
Moving Mainframe to run on Linux on AWS Quickly
概要
 このデモでは、バックエンド処理を使用してメインフレーム画面を移動し、AWS環境にデータベースにアクセスする方法を示します。これは、Micro Focusを使用して、AWSでホストされているLinux環境にCOBOLコードを移植することにより行われます。Micro Focusは、AWSクラウド環境でホストされるLinuxなどの汎用ハードウェアでメインフレーム環境をエミュレートします。
 メインフレームCOBOLアプリケーションがすでにメインフレームの外部にあり、市販のハードウェアとクラウドで実行されている場合、データベース(通常はメインフレーム上のDB2)をAWS上のSQL Serverなどのよりコスト効率の高いデータベースに変換するオプションがあります。
 Micro Focus Enterprise Developerを使用することにより、任意のJava環境で実行でき、RESTサービスとしても実行できるメインフレームCOBOL CICSコンポーネントからコンポーネントを生成できます。
 これにより、通常は変換が難しいけれど、クライアントはCOBOLアプリケーションの将来の検討をしている課題に対処します。オプションの1つは、Micro Focusを使用してCOBOLをAWS上のLinuxに再ホストすることです。
公開データ
説明資料

チーム名:こんな時だから、いつも笑顔で(仮)

作品名
こんな時だから、いつも笑顔で
概要
 あなたの目の前にいるドローンに微笑みかけてください。 あなたが笑顔でいてくれるのなら、ドローンがあなたのために踊ります。
 Raspberry Pi4でもCOBOLは動く。今回はエッジサーバであるRaspberry Pi4上のCOBOLアプリケーションとAWS上での画像認識処理が連携して動作する仕組みを実装してみました。高価なメインフレームだけでなく、安価な機器でもCOBOLは使えます。この作品を通じて、COBOLをより身近に感じていただければ幸いです。
公開データ
説明資料 ソースコード

チーム名:COBOL WOMAN’S TEAM

作品名
COBOLおじさんの生活
概要
 AlexaとCOBOLを組合せ、話しかけると返事をする
"COBOLおじさん"を作成しました。COBOLおじさんが話す言葉は、COBOLのスクリプトに記述されています(DISPLAY文で返却文言を記載)。そのCOBOLのスクリプトをLambdaで実行することで、ランダムなセリフを返却し、COBOLおじさん(Alexa)が話すように実現しました。
公開データ
説明資料 ソースコード

チーム名:Team CIMKCS

作品名
COBOLレコードのElasticsearchへの取り込み
概要
 COBOLではCopybookをベースとしたレコードベースのデータを扱うことが多く、それがいわゆるクラウド環境で使われるシステムとの違いと言えます。
 今回はそのデータ構造の違いに着目し、COBOLアプリから出力されるレコードベースのデータを、OSSのデータ分析基盤として広く使われているElasticsearchに取り込み、Kibanaで可視化/分析する、ということを実施してみました。これにより既存COBOL資産から生成されるデータの有効活用が図られることが期待されます。
公開データ
説明資料 ソースコード
Qiita1 Qiita2 Qiita3

投票方法について

ハッカソンテーマ
COBOLでクラウド連携やってみた!
審査基準
審査基準についてはこちら
投票方法
審査基準と本サイトの成果物を参考に、参加者とCOBOLコンソーシアム各社がそれぞれが良いと思う2チームを選出。投票数の一番多いチームが最優秀賞となります。
表彰について
  • 最優秀賞:1チーム ※全員投票により決定
  • AWS賞:1 チーム ※ AWSのソリューションアーキテクトによる選考

結果発表

最優秀賞

チーム名
ときコボ実行委員会(野嵜組)
作品名
ときめきコボリアル
~この思いは届くのか?ドキドキ告白ターイム!~
投票数
24票/51名投票中
AWS
ソリューション
アーキテクト
コメント
自然言語解析やスマホ上のAlexaなど、COBOLをクラウドネイティブなテクノロジーと融合させた発想が素晴らしいと感じました。 さらに技術面でもCOBOLの実行環境としてコンテナを採用し、API 連携部分はServerless を使いながら、外部のAIサービスを呼び出すなど、それぞれの技術の特徴をうまく使い分けて、ハッカソンとして実際に動くものを構築いただいている点、さらにdockerによる簡易な配布まで配慮している点も高く評価させて頂きました。まさに、クラウドネイティブなアーキテクチャとCOBOLを組み合わせて新しいソリューションやサービスを創出できるというパラダイムシフトを表現する作品だと感じました。
投票者の
コメント
  • COBOLをAWS上で実行できたうえで、色んな技術と組んで、COBOLとのコミュニケーションの方式も全面的に柔らかくなりました。 (コマンド入力してから結果(データ)を画面に固定のフォマードで表示 ⇒ 自然言語+表情+声) それを踏まえ、現行の伝統COBOLシステムの移行案を考える際に、1つの方向になるかと興味津々です。
  • 発想が楽しい。チーム構成が温故知新で未来につながりそう。
  • 今どきの環境を使いつつ、アーキもしっかり組み立てられていて次世代の若者にもCOBOLに興味をもってもらえる可能性を感じた作品でした。
  • 想像以上のクオリティで、COBOLっぽいインターフェースのまま、新しいものを作り上げたと感じました。
  • 実際に遊んでみたいと思える素晴らしい作品だと思いました。アレクサがテキストを発音するとゲーム感が一気に増して良かったです。

AWS賞

チーム名
こんな時だから、いつも笑顔で(仮)
作品名
こんな時だから、いつも笑顔で
選出について
AWSソリューションアーキテクトによる選出
(本チームは総得点数でも2位(16票/51名投票中)という結果でした)
AWS
ソリューション
アーキテクト
コメント
まさかドローンが飛ぶとは!
IoT 環境でもCOBOLが動くことを実際に動作するソフトウェアとして実装されており、COBOLの可能性を広げる素晴らしい作品です。 IoT環境での活用を更に意識して、今後はEdge推論の仕組みや、AWS側の推論の仕組みをもっとクラウドネイティブに構築する、などの更なるチャレンジも期待したいです。 3世代プログラマーの共同作業にも感動しました!
投票者の
コメント
  • 新しい実行基盤(Raspberry Pi4)での上でCOBOL動作を実証しており、COBOL活用の可能性拡大を提示している点を評価して投票します。
  • Raspberry Pi でCOBOLを動かすというのが斬新。AWSとドローンまで組み合わせているのは,意外性がある。
  • ゲームの事務処理の部分だけをCobolに任せている(今回はランキング算出)ところがCobolをうまく使おうしているようでよかったです。またドローン×Cobolというアイディアも面白いです。
  • COBOLとドローンという組み合わせが良かったです。チームメンバーもベテランから若手までハッカソンならではの楽しさが表れていました。笑顔の舞を踊るというところも面白さがあり、対戦して比較するというのが一歩踏み込んだ良い点だと思います。
  • 今回の出品で数少ないIoT連携の作品であり、COBOL+AWSのほかに、画像解析やラズパイでのCOBOL連携もあり内容が盛りだくさんでした。実際にプレゼン発表をやったら、とても盛り上がっただろうと思います。

投票者コメントご紹介

チーム名
チームOSSコンソーシアム
作品名
COBOLをAWS上のマイクロサービスとして使ってみる
投票者の
コメント
  • 大量のオープンデータをCOBOLらしく処理するマイクロサービスを構築し、 COBOLアーキテクチャとクラウドの親和性を説いていました。笑いが少ない実直な内容ですが、今後のCOBOL業界に貢献する内容です。
  • 「FaaS上のCOBOLプログラムでデータ加工」という、クラウド上でのCOBOL利用で重要となりそうなパターンをきちんとLambda上で動かしたことが素晴らしいと思います。
  • The team uses COBOL language for their product, provides the features of COBOL (Computation and Large data processing) and uses AWS as their platform. This concept proves that the COBOL can still contributes in the future.
  • 実はマイクロサービス 的なアーキティクチャのイメージはメインフレームの仕組みのアーキティクチャイメージに近いということは現場でも感じていました。そのあたりに着目して、AWSのサービスに適用させた点は面白いとおもいました。
チーム名
NewIBMers
作品名
受付嬢こぼるん
投票者の
コメント
  • 短期間でLambdaを活用したWebアプリケーションを作成しており、ファイル(DB)処理にCOBOLを利用するのもCOBOLらしい作りでした。
  • 結婚式だけじゃなく葬儀などあらゆる受付が必要なイベントで使えそうなので、便利だと思いました。
  • 実用性があってベテラン技術者でも作れそう。
  • COBOLの得意としているオンライン処理を用いているため
チーム名
チームMUST
作品名
人類コボラー計画
投票者の
コメント
  • this team captured the AWS Cobol requirements of the Hackathon
  • 著作権の問題はあるかもしれないが、COBOLの将来性に期待が持てそう
  • ただ、OP系の言語で簡単に出来ることをCOBOLで実装する、という方向ではなく、COBOLの将来に向けての課題に着目し、考察・提案をしているのが良い。
  • 説明資料の考察にて、最もCOBOLおよびレガシーシステムの今後について言及されていたため。
チーム名
Themix
作品名
Themix
投票者の
コメント
  • COBOL資産の分析を可視化できるツールを私は知らず、今後COBOLから別言語へ移行していく上でこのツールは役立つと思ったため。
  • 凄く実用的なツールだと思いました。こんなツールが有れば助かる現場も多いのではないでしょうか。
  • レガシーシステムの課題と紐付けた開発アイデアにグッときたため。
  • 影響調査や可視化などレガシーシステムの保守改善に向けた実用的な発展が望めそう。
チーム名
Daikon
作品名
COBOLとAWS連携データ視覚化
投票者の
コメント
  • AWS連携によるデータ活用を評価
  • 今話題のコロナとCOBOLの組み合わせが斬新だったため。
  • Demonstrates current issue.
  • COBOLとAWSElasticSearchとの連携で、しっかり考えていると思いました。
チーム名
ATCP
作品名
Moving Mainframe to run on Linux on AWS Quickly
投票者の
コメント
  • CICSのアプリを移行できるようになると、いよいよメインフレームを使い続ける意義が日本のお客様の中でなくなってくると考える。その意味で、可能性に溢れたツールだと考えたため。
  • cobolの学習を容易にし、cobolの知識共有と協調開発を容易にする。
  • 他のチームがOpenCOBOLを用いてAWS上でのCOBOL環境を作っているのに対し、このチームはMinframeの環境をAWS上でエミュレートするという発想が面白かった。 技術的に興味をそそられた。
  • CobolのAWS上でのマイグレーションの例として参考になった為。ガチガチに組み込まれたMF上のCOBOLやミドルウェアがどう、マイグレーションできるのかMicroFocusの仕組みなど、さらに知りたいと思いました。
チーム名
COBOL WOMAN’S TEAM
作品名
COBOLおじさんの生活
投票者の
コメント
  • Cobolのパワーをよく感じる。
  • 声でCOBOLが動くというアイディアがとても興味深いです。デモは簡単なDISPLAY文ですが、いろんな処理をさせて結果を声で返せれば面白いと思います。
  • ヘルプデスクのオペレーター作業の削減等に活用出来るかもと思いました。
  • 女性チームを応援したいです。
チーム名
Team CIMKCS
作品名
COBOLレコードのElasticsearchへの取り込み
投票者の
コメント
  • COBOLシステムを使いつつ次世代につなげていくイメージがよかったと思います。
  • どの作品もそれぞれのアイデアや工夫があり甲乙つけがたいが、本作品の場合、既存のレガシーなCOBOLを基に最も簡易に利活用を可能とするポテンシャルがあると思われる。成果物も比較的わかりやすくまとめられている。
  • Elasticsearch,Kibanaとの連携でコンセプトが良い。成果物の完成度が高い
  • 最新OSS技術と一般的なCOBOL資産を組み合わせたモダナイゼーションを実現している点を評価して投票します。